まひるのそら

ノートの端っこみたいな感じ。

深夜に雨が降る。

 しとしとと雨が降る。
見上げると空は低く、重い黒色。
明日も多分雨だろう。夜が明けても雨なのだろう。
静かに降った雨に濡れた道。街頭の明かりがぼんやり滲んで光ってる。
 車一つ通らず、人の寝息さえ聞こえてきそうな夜闇に一人、息を潜めて佇んでいた。
 ――明日は晴れることがない。
 たったそれだけのことがどれほど自分を苦しめるのか、苦しめているのかわからない。ただただ気持ちは暗く重く、雨雲のように心を覆いつくしてしまっている。吐く息は浅く、吸う息も浅く、胸の鼓動も小さく静かだ。
 何をしようか、と思う。
 何かしなくちゃと思う。
 長い長い夜をどうやって過ごせばいいのか神様に聞いてみたい。
「神様、わたしはどうしたらいいのですか?」
 小さく光る自動販売機に吸い寄せられて、冷たいコーヒーを買う。肌寒いはずなのに、温まろうなんて思えない。冷たい缶が不思議に心地よくて泣きそうになる。
 コーヒーは冷たくて、手に持っていられないくらいに冷たくて、じん、としびれる指を感じながら、味も香りもしない冷たいものをちょっとずつ飲んで、喉を伝う冷たさを体に入れる。
 喉が冷えてきてだんだんわたしがわからなくなっていく。夜の冷たさと静かさに溶け込んでいく感じ。わたしがわたしでなくなっていく感じ。
 抱きしめられたいと思った。愛している人に、愛してくれる人に。
 きっとそれは世界で一番の温かさをくれるのだろう。
 ――でもそんな人はわたしにはいない。
 寂しさに胸が冷たくなっていく。何も感じなくなっていく。
 雨に打たれて濡れていれば誰か傘をさしてくれるのだろうか?
 今ここで死んでしまえば誰かが泣いてくれるのだろうか?
 ――きっと、そんなことはないのだろう。わたしは一人でただ時間に取り残されてしまうだけ。
 でも死んで、神様に会えるのだとしたら少し嬉しい。
 だって訊けるから。
「神様、どうしてわたしを孤独にしたのですか?」
 答えは何ももたらせないけれど、少しくらい神様のせいにしたっていいじゃないか。でもどうせ神様が言うことなんて決まっているの。
『君は一人なんかじゃないのだよ』
 ありきたり、ありきたりすぎて可笑しくなって、わたしは多分、少し笑うだろう。そうしてわたしは神様にこう言うのだ。
「神様は孤独の寂しさを知らないのですね、そんなにも孤独なくせに」
 単なる八つ当たり。でもそれを受け止めてくれるだけの優しさくらいくれてもいいでしょう? ねえ、神様?
 ――そんなことを考えて飲みかけのコーヒーがなくなって、わたしの心もなくなって、一人雨の中、あてもなく歩く。

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コメント


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私が傍にいてあげるよ☆
と言ってみる

無職娘ユキ | URL | 2007年04月25日(Wed)11:21 [EDIT]

ありがとう|電柱|。´・ω・。)ゞ

 すみませんん、夜中にちょっと鬱ったため書いたものでフィクションです……。
 不安定になると文章書きたくなるのじゃよー。
 でももう元気になったから大丈夫(○・ω・○)ゞ
 ありがとねーっ

まひる | URL | 2007年04月25日(Wed)18:26 [EDIT]