行ってきました谷川岳。
知人の温泉旅行についていったのですが、露天風呂が一杯で嬉しいなあと何度も何度もお風呂に入ってきました。混浴なのでどきどきしましたが、一度も誰とも遭遇しなかった平日の露天風呂。
リラックスリラックス〜っていって二日目。
谷川岳。
ロープウェーとかとは違って車で新潟に抜ける旧山道というのをひたすら登る。登りに登って一時間弱くらいかな? 途中のポイントで「わー水がきれい〜絶景〜大自然のおしおきよっ」とかなんとかふざけてから車で行ける最後のポイントに。
そこで、すごいなあー、って川で遊んでて、山間の川をちまちま登って行っていたらアドレナリンがどんどんでて、まだまだいけそう、って気分になってきた旨を知人に述べたところ、
「行けるところまで行って来い」×3回
えー、とか、危ないよー、とか言ったのですが、押し切られて何故か一人で川を只管登ることに。目指すは雪解けしてないくらいの山間のところ。
で、川って言っても、岩ががしがしあって、合間に水がどどどーっと流れているところなのですが、「河原」なんてものはない。あるのは、
岩の絶壁――川――岩の絶壁
↑こんな感じ。
で、川の左右の岩壁の上を歩いたり、時には逆側の岩に飛び移ったりしながらただただ、川上へと向かう。
で、足場とかまともになかったりして、「これは危ないなあ」とか思いながらも進んでいたら、ありました。
「ロッククライミングでロープを結ぶために岩に打ち込む金具」
金具、だけですよ。明らかに、だれかがロープなど保身用のツールを使って登っていった跡なんですよ。
そのとき、やばいな、という思いを抱いたのだけど、余裕でしょ、っていう思い上がりが勝ち。
がんがん溯っていくと、見つけました。
「保身用の安全ロープの切れた残骸」
……。
え、なにこれ。
記念に写真にとってそのままゴー。
さらに足場がないところをスパイダーマンのように張り付いて進み、見つけました。
「賽の河原にあるような意味深な積み石」
……。
…………。
吹きつける風は「もう帰れ、もう帰れ」と言っているようです。
(このまま言ったら大自然のおしおきをもらうかもしれない……)
と、思いつつも、進んでしまうのがわたし。
あのカーブ(でかい岩のでっぱり)をぬければ、残雪まで一直線、と何度も思いながらどんどん進んでいくと、(その間、ロッククライミングのための金具をいたるところで見つけてなかったことにして進む)、見つけました。
「○○の遭難の碑」
いや、谷川岳で遭難した方や、事故で亡くなられた方が大勢いらして、その遭難した場所ですよ、ここは的なところに立つわたし。
風はますます強くなり、雲行きは怪しくなり、雲は猛烈な速度で進んでいきます。
(まあ、いいか)
進むわたし。
いやいやいや、やばいやばい、と思いつつ、「行けるところまで行け」と他人事のように気軽に言い放った無責任なあの野郎のために、進むこと、合計一時間弱くらい? いよいよラストカーブで、その先は残雪地帯。後で聞いた話だと、そこは完全90度絶壁のプロのロッククライミングが立ち向かう場所、ということらしく、その手前に、巨石……滝……巨石、みたいな場所に出る。
この巨石のどっちかを登れば……と思ったが、落ちたら絶対死ぬ。骨折どころじゃすまない、完全な「死」だ、という思いと、挑もうという思いと、石碑と積み石と吹き付ける風と……色々な葛藤の中、とりあえず、記念写真。
ちなみに、サンダルでハーフパンツ、シャツ、という格好でいって、サンダルは外側の方のつっかけ部分が切れて、リタイア。すでに素足で進んでいました。
さー、て……と思っていると、上空に救難ヘリが飛んでいる……。
この時思ったのは、「命の危険だ」とか、「助かった」とかではなく、
「怒られる!?」
でした。
いや、ものごっつ場違い極まりない、というか、ちゃんとした登山者に失礼な奴みたいな感じで、確かにこの軽装で登ってきていいレベルのところじゃないよな……と思い、さらに携帯はもちろん圏外で、待っている知人に「死んでるんじゃないか」とか思われてて、それで救難信号でも打たれたんじゃないか、と思って、場違いな不安により、帰ることに。
行きはよいよい帰りは怖い、という通り、行きにジャンプで乗り切った場所を逆に下るというのはさらに困難で、五回くらい死にそうになりながらも帰る。
途中、サンダルを片方だけ流して、知人に「わたしは死んだ」みたいなジョークをかまそうとか思ったのだけど、さすがにブラックすぎる、と思ったので却下。
もくもくと降りていったら、知人がわたしのもの(飲みかけのジュースとか)をおいてお祈りしてました。
ふざけんな、とか思いましたが、とりあえずあの救難ヘリはわたしを探しにきたわけじゃないのね……ということで安心したのでした。
車で行けるところのラストポイントには郵便局が出張していて、そこから絵葉書を遅れる、というなかなかオツなことをしてくれていて、絵葉書を買って母に、「ロッククライミングをノー装備でやってきました。とりあえず生きてます」と、やや不安にさせるようなことを書いて送る。多分、わたしの方が先に帰って家につくだろうと思ってのいたずら。
……で、結局、その絵葉書が先についてしまい、いたずらが悪質なものになってしまったのでした。いやー、意外に郵便早いんだなあ……と思った。
結論としては、「山をなめるな」「わたしをなめるな」という感じです。
誰もいないろくに歩く道もない岩に囲まれた川を登っていったせいで、次の日は体力が点滅状態で、足もぱんぱん。気合入れてたから気づかなかったけど、相当体を酷使していたみたいで、もう旅行どころじゃありませんでした。車の助手席で寝てました。旅館でもお風呂お風呂、とか楽しむ前に疲れて寝てました……。原稿を忘れて骨休みのつもりが、意外な方向に進んでしまって観光というよりは、疲れに行ったみたいでした……。
後で言われたのだけど、わたしが帰ることを決めたポイントのほんのちょっと先というのは、プロのロッククライマーが挑むところで、そんな軽装でいくもんじゃない、ということでした。当たり前なんですが……。人間、死を恐れれば、火事場のバカ力で割とがんばれるんだな、と思いました。あとアドレナリン。
それにしても……結果オーライだけど、本当に事故しなくてよかった……。確かに、ここはヤバイ、と本能で感じたポイントはなるべく避けて進んだし、引き返したポイントも初心者でも行ける、というポイントだったので、皆さんは真似しないようにしてください。無茶するにも自分の限界を知った上でやりましょう。
余談。
露天風呂が嬉しくて、湖の一望できる露天風呂の低目の柵を越えたところに、昔の火事になったときに鳴らす釣鐘のある梯子があって、調子に乗って、登るか! 登るか!? とか思って、結局、なんとなく止めたのですが、次の朝、明るいときに見たら、下は断崖絶壁でした。少しでてた斜面に梯子があったということで、下手したら十数メートルしたの湖にどぼん→死、でした。
いやー。
本能って大事だなあ、って思いました。まる。
知人の温泉旅行についていったのですが、露天風呂が一杯で嬉しいなあと何度も何度もお風呂に入ってきました。混浴なのでどきどきしましたが、一度も誰とも遭遇しなかった平日の露天風呂。
リラックスリラックス〜っていって二日目。
谷川岳。
ロープウェーとかとは違って車で新潟に抜ける旧山道というのをひたすら登る。登りに登って一時間弱くらいかな? 途中のポイントで「わー水がきれい〜絶景〜大自然のおしおきよっ」とかなんとかふざけてから車で行ける最後のポイントに。
そこで、すごいなあー、って川で遊んでて、山間の川をちまちま登って行っていたらアドレナリンがどんどんでて、まだまだいけそう、って気分になってきた旨を知人に述べたところ、
「行けるところまで行って来い」×3回
えー、とか、危ないよー、とか言ったのですが、押し切られて何故か一人で川を只管登ることに。目指すは雪解けしてないくらいの山間のところ。
で、川って言っても、岩ががしがしあって、合間に水がどどどーっと流れているところなのですが、「河原」なんてものはない。あるのは、
岩の絶壁――川――岩の絶壁
↑こんな感じ。
で、川の左右の岩壁の上を歩いたり、時には逆側の岩に飛び移ったりしながらただただ、川上へと向かう。
で、足場とかまともになかったりして、「これは危ないなあ」とか思いながらも進んでいたら、ありました。
「ロッククライミングでロープを結ぶために岩に打ち込む金具」
金具、だけですよ。明らかに、だれかがロープなど保身用のツールを使って登っていった跡なんですよ。
そのとき、やばいな、という思いを抱いたのだけど、余裕でしょ、っていう思い上がりが勝ち。
がんがん溯っていくと、見つけました。
「保身用の安全ロープの切れた残骸」
……。
え、なにこれ。
記念に写真にとってそのままゴー。
さらに足場がないところをスパイダーマンのように張り付いて進み、見つけました。
「賽の河原にあるような意味深な積み石」
……。
…………。
吹きつける風は「もう帰れ、もう帰れ」と言っているようです。
(このまま言ったら大自然のおしおきをもらうかもしれない……)
と、思いつつも、進んでしまうのがわたし。
あのカーブ(でかい岩のでっぱり)をぬければ、残雪まで一直線、と何度も思いながらどんどん進んでいくと、(その間、ロッククライミングのための金具をいたるところで見つけてなかったことにして進む)、見つけました。
「○○の遭難の碑」
いや、谷川岳で遭難した方や、事故で亡くなられた方が大勢いらして、その遭難した場所ですよ、ここは的なところに立つわたし。
風はますます強くなり、雲行きは怪しくなり、雲は猛烈な速度で進んでいきます。
(まあ、いいか)
進むわたし。
いやいやいや、やばいやばい、と思いつつ、「行けるところまで行け」と他人事のように気軽に言い放った無責任なあの野郎のために、進むこと、合計一時間弱くらい? いよいよラストカーブで、その先は残雪地帯。後で聞いた話だと、そこは完全90度絶壁のプロのロッククライミングが立ち向かう場所、ということらしく、その手前に、巨石……滝……巨石、みたいな場所に出る。
この巨石のどっちかを登れば……と思ったが、落ちたら絶対死ぬ。骨折どころじゃすまない、完全な「死」だ、という思いと、挑もうという思いと、石碑と積み石と吹き付ける風と……色々な葛藤の中、とりあえず、記念写真。
ちなみに、サンダルでハーフパンツ、シャツ、という格好でいって、サンダルは外側の方のつっかけ部分が切れて、リタイア。すでに素足で進んでいました。
さー、て……と思っていると、上空に救難ヘリが飛んでいる……。
この時思ったのは、「命の危険だ」とか、「助かった」とかではなく、
「怒られる!?」
でした。
いや、ものごっつ場違い極まりない、というか、ちゃんとした登山者に失礼な奴みたいな感じで、確かにこの軽装で登ってきていいレベルのところじゃないよな……と思い、さらに携帯はもちろん圏外で、待っている知人に「死んでるんじゃないか」とか思われてて、それで救難信号でも打たれたんじゃないか、と思って、場違いな不安により、帰ることに。
行きはよいよい帰りは怖い、という通り、行きにジャンプで乗り切った場所を逆に下るというのはさらに困難で、五回くらい死にそうになりながらも帰る。
途中、サンダルを片方だけ流して、知人に「わたしは死んだ」みたいなジョークをかまそうとか思ったのだけど、さすがにブラックすぎる、と思ったので却下。
もくもくと降りていったら、知人がわたしのもの(飲みかけのジュースとか)をおいてお祈りしてました。
ふざけんな、とか思いましたが、とりあえずあの救難ヘリはわたしを探しにきたわけじゃないのね……ということで安心したのでした。
車で行けるところのラストポイントには郵便局が出張していて、そこから絵葉書を遅れる、というなかなかオツなことをしてくれていて、絵葉書を買って母に、「ロッククライミングをノー装備でやってきました。とりあえず生きてます」と、やや不安にさせるようなことを書いて送る。多分、わたしの方が先に帰って家につくだろうと思ってのいたずら。
……で、結局、その絵葉書が先についてしまい、いたずらが悪質なものになってしまったのでした。いやー、意外に郵便早いんだなあ……と思った。
結論としては、「山をなめるな」「わたしをなめるな」という感じです。
誰もいないろくに歩く道もない岩に囲まれた川を登っていったせいで、次の日は体力が点滅状態で、足もぱんぱん。気合入れてたから気づかなかったけど、相当体を酷使していたみたいで、もう旅行どころじゃありませんでした。車の助手席で寝てました。旅館でもお風呂お風呂、とか楽しむ前に疲れて寝てました……。原稿を忘れて骨休みのつもりが、意外な方向に進んでしまって観光というよりは、疲れに行ったみたいでした……。
後で言われたのだけど、わたしが帰ることを決めたポイントのほんのちょっと先というのは、プロのロッククライマーが挑むところで、そんな軽装でいくもんじゃない、ということでした。当たり前なんですが……。人間、死を恐れれば、火事場のバカ力で割とがんばれるんだな、と思いました。あとアドレナリン。
それにしても……結果オーライだけど、本当に事故しなくてよかった……。確かに、ここはヤバイ、と本能で感じたポイントはなるべく避けて進んだし、引き返したポイントも初心者でも行ける、というポイントだったので、皆さんは真似しないようにしてください。無茶するにも自分の限界を知った上でやりましょう。
余談。
露天風呂が嬉しくて、湖の一望できる露天風呂の低目の柵を越えたところに、昔の火事になったときに鳴らす釣鐘のある梯子があって、調子に乗って、登るか! 登るか!? とか思って、結局、なんとなく止めたのですが、次の朝、明るいときに見たら、下は断崖絶壁でした。少しでてた斜面に梯子があったということで、下手したら十数メートルしたの湖にどぼん→死、でした。
いやー。
本能って大事だなあ、って思いました。まる。







